お手入れ その2

刀剣類の手入れに続いて、伝来の甲冑の手入れも行いました。
手入れといっても、年に1度のホコリ払い程度ですが.....
甲冑は、最適保管条件の異なる材料の集合体です。
鉄、革、漆、木材、絹、木綿
例えば漆に適した保存条件は、その他の材料には酷だったり.....
そんな訳で鎧櫃に仕舞って保存するより、飾っていた方が良い状態を保てます。
そこで大切なのは付着するホコリを頻繁に払ってはいけないという事。
念願の甲冑を手に入れて、スグにダメにしてしまう典型的な所作です。
うっすらついたホコリが湿度調節の役割を担っているのです。
だからホコリを払うのは、初夏の晴れた日、1年に1回で大丈夫なんです。
この赤備えの甲冑は、慶長時代のままの状態で保存されている
真田の赤備え甲冑です。
甲冑の必要性が懸念された幕末時に、胴を塗りなおした形跡がありますが、
その他は慶長時代、大阪の陣で使用されたままの状態です。
当時の流行の形ですね。
籠手や佩楯も現存する森蘭丸の甲冑とそっくりです。
兜の鉢は、もっと古く室町中期~後期まで遡るかも知れません。
吹き返しに六文銭の家紋が残っています。
また、珍しいことに、慶長時代に流行ったスペイン製の生地を
画像の青地に白模様の生地がそれです。
大将クラスの武士しか使えなかった品です。
江戸時代になり、使用場面がほとんど無くなり、
どんどん華美になっていった甲冑と違い、
実用性に拘った「働きの甲冑」です。



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